スペインテニスのフットワークの誤解

From ㈱リアルスタイル プロデューサーより

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ナダルやフェレールらのスペイン選手を見ていると

「何かフットワークに秘密があるのでは?」

と思ったことはありませんか?

あのフットワークの極意を学びたい。

きっと、スペインの選手のフットワーク
には何か特殊な動きがあり、それを
マスターすれば自分もフットワークがよくなる。

あなたはこのようにお考えではありませんか?

もしそのようにお考えであれば
その考えは半分は正しいですが、半分は間違っています。

と、いうわけでいくらナダルのようなフットワークを学んでも

それを生かせない致命的な弱点についてお話します。

それは「ショットの選択」です。

これについて今回のDVDではかなりうるさく言っております。

そのショット選択をする際に重要なキーワードとなるのが
「時間」の使い方です。

時間とは、主に2つの視点があります。

・相手の時間を奪うこと

・自分の時間を確保すること

そして、時間とは、

ボールに追いついて、良い状態で打つために必要な時間
を指します。つまり

・どうやったら、相手を次のショットを
 十分な体勢で打てなくさせるか。

・どうやったら、自分が次のショットを
 十分な体勢で打てるようにできるのか。

この2つの考え方がショットを選ぶ際の基準となります。

ナダルやフェレールらスペイン選手を
見ていると、この2つの視点から
ショットの組立や選択がとてもうまいのです。

今回撮影しているとフットワークの素早さよりも

「そこから、そこに打って、そこに動くんだ」

「その状況からは、そこに打つんだ」

「ああ、あそこに打てば、相手は強打できないんだ」

そんなストロークの組立や常に自分が有利にストロークを打てるように
緻密に計算されたストローク戦術がとても印象的です。

そのため、もしスペインテニスと聞いて
ナダルのように激しく動くとかフェレールのような体力が必要

という思い込みで「自分にはできない」
と感じているんのであれば、それは不安に思う必要はありませんし、また

「スペインの特殊なフットワークを学べば
自分もフットワークが良くなるはず!」

と考えている人は、それは間違った思い込み
であることも伝えなければいけません。

良いフットワークとは、足が速いとか
足がよく動くとか、体力がある、ということではなく

自分や相手の打つボールを
予測する能力とショットの選択、いつでも
追いつける角度に打つ、プレースメントなど

「総合的なストローク戦術」によって
成り立つものであることを教えてくれたのが今回のスペインのノウハウです。

もしあなたがストロークのフットワークに
コンプレックスを抱いているのであれば

今回の教材にどうぞご期待下さい。

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スペイン選手は最高のディフェンダー

From バレンシアより

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スペインのテニスの特徴の一つですが
スペイン選手は最高のディフェンダーなのです。

アタックよりもディフェンスに重きを置いています。

スペインの選手は、子供のころからミスをしないために
徹底的に長いポイントをしてきています。

もちろん選手はアタックをしたい気持ちはありますが
アタックには多くのリスクが伴います。

またプレイが不安定になるので
いつも勝利を収めることが難しくなります。

それではダメなのです。

プロは、常に勝たなければならないのです。

そしてもう一つ。これは
一般のプレイヤーにも共通することですが

華麗なアタックは、高いセンスが必要です。

つまり、「誰もができるテニスではない」という点です。

高いフィジカルの能力と、持って生まれたテニスのセンスが
備わって、華麗なアタックが打てるのだということを忘れてはいけません。

フェデーラーや錦織選手は、天才です。
きっと何をやってもスーパースターです。

しかしスペインの選手は、けして器用な選手だけではありません。

彼らは、器用ではない分、努力と戦術
そして負けず嫌いという性質でカバーしているのです。

私たちはどんなボールをも追いかけます。

ナダル、フェレール、またはロブレドは現役の代表的な選手です。
もっと前の選手ではアレックスコレッチャとブルゲラがいます 。

スペインテニスではデフェンスは基盤であり
そのスタイルは、一握りの人にしか出来ないもの

ではなく、誰にでもできる
「最も安定した勝利を手にすることができる形」なのです。

デフェンス中心のスペインテニスは自然に
培われてきたものだと思います。

実際、他の国に比べてたくさんクレーコートがあります。

クレーではポイントが長く続きますが
他のサーフィスではそうはいきません。

スペインのコーチ達は選手が小さいころからミスをしないことに
重きをおいて教えてきています。

それがデフェンスにつながってきているのだと思います。

このアカデミーにもたくさんの
外国人の選手が来ますが 、早い展開でポイントを
早く終わらせる考え方を持っています 。

ここでは、それは通じません。

そういう選手は、見た目はダイナミックですが
プレッシャーに弱い、という一面も持っています。

スペインで勝つためには、忍耐、デフェンス、そして
長いポイントが必要です。

そして今では、その考え方が、グローバルになっています。

ストローク主体のテニスが世界中に広がっていて
今では短期決戦ではなく、長いポイントの中で
粘り強く戦うスタイルが主流なのです。

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ミスをしないで超攻撃的なテニス

From ㈱リアルスタイル プロデューサーより

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弊社は今まで、新井流フルスイングテニス塾
ゲイブハラミロと「攻撃的なテニス」を展開してきました。

それにより、お陰さまで

「強く打てるし、スピンもかかる」

「スイングも理想のものになってきた」

そんな声を頂くようになってきました。

しかし、同時に

「球出しでは打てるけど、ラリーになると崩れる」

「スイングを改良していると試合に勝てない」

という意見も同時に寄せられるようになりました。

より、攻撃的に。

そんなキーワードで続けてきた弊社のコンテンツの中で
唯一、弱点となっていた部分。それは

攻撃がゆえに、ミスが多いこと。

完成するまでに、いつも以上のミスを犯してしまう事。

それによって、試合では使えない・・・

大事な場面では思い切り振れない・・・

などのお客様の声に、どうこたえるべきか。

ずっと考えてきました。

そして、その結論が、今回のスペインでの
最先端のノウハウを紹介することになりました。

「ミスをしないで超攻撃的なテニス」

つまり、ナダルやフェレールです。

徹底して、ミスをしないテニスを前提に相手のテニスを封じ込めいきながら、最後に粘り勝つ。

そんな「試合に強い」本物の競り勝てるテニスを今回紹介したいと思います。

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精密機械のようなストローク技術

From バレンシアより

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私たちのテニスは、まずミスをしない事が前提です。

だからテニスがとてもシンプルです。

スペインのテニスは最高のディフェンダーだと思っています。

ダイナミックなショットや低い弾道のボールに
観客はエキサイトしますが、実はエラーも非常に多いのです。

テニスはミスが多ければ負けるスポーツであり
それはグランドスラムにおいても同じです。

目に見えたわかりやすいミスは減りますが
私たちの目には、様々な状況下でのミスが積み重なり
1つのエラーに繋がっていることを知っています。

最終的にはやはりミスが多いほうが
負けるのがテニスというゲームなのです。

だからこそ私たちはどの国の選手よりも
フットワークを大事にして、強いフィジカルを身につけ
そしてベースラインを走り回ってファイトします。

まるでマシーン(機械)のような精密さで、私たちは壁になり
ストロークで世界を制するための手段を持っています。

至ってシンプルな戦術だからこそ誰にでもできるため、再現性がとても高く
常にスペインの選手は、世界のどの国よりも
多くのすぐれた選手をトップ100に送りこんでいます。

数あるミスの種類の中でも、ネットミスは
最もやってはいけないミスです。

テニスをするには、三つの障害物を超えなければいけません。

1つ目の障害物はネットです。

2つ目は、コートライン。

3つ目は自分の相手です。

ポイント取るためには、まずは一番簡単な
1つ目の障害物のネットミスでポイントを失ってはいけないのです。

そのためには、ボールをネットより
高いところを狙い、ネットミスをしない事が大切です。

私は毎日選手達にしつこいほど
高い弾道で打つように言います。

リスクを少なくするために、少しでも高く
高く打つように何度も繰り返し言います。

単純なことですが、多くのプレイヤーは
この方法によって勝利を譲ってくれます。

私たちは、誰よりも多く走り、長いポイントをして粘り強く、諦めません。

とても強いファイティングスピリッツを
持っているので、多くの選手は私たちとの対戦を嫌がります。

日本のファンに、そんな私たちのスタイルを
伝えることができたら、何かの役に立てるのかもしれません。

PS

幸い日本にはKEI(※錦織)という
素晴らしいプレイヤーがいます。

私の指導する選手も過去に何度も大舞台で
対戦してきたので、彼のテニスと私たちのテニスを
比較した場面も見てきていると思います。

もしかしたらラッキーな人には彼が行っているアメリカンテニス
攻略のヒントも知れるかもしれません。

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