ストローカー専用のサービス戦術

まずは全体の80%を占める「安心確実なディフェンスボール」を作ること。

次は、残りの20%である、攻撃力を身につけること。

このシンプルな原理原則こそが、プロのように
プレーするための正しい答えだったのです。

・・・

FROM ホゼ・アルツール

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守備8割」「攻撃2割」という考え方を
理解してくれたなら、本当に嬉しいよ。

でもね、具体的に、この原理原則を試合で活かし、
もっとたくさん勝てるようになるには、何をどうすればよいだろう?

その答えは、とてもシンプル。

1球目の展開だよ。

あなたも、知ってのとおり、テニスはラリーから始まるわけではない。

必ず「サービス」と「レシーブ」があって
ラリーの展開になるわけだが、結論から言おう。

もし、守備8割、攻撃2割のスペインテニスを活かし、試合でもっと勝ちたいのなら、
サービス1本でポイントを終わらせるようなプレーは、今すぐやめて欲しい。

そうではなく、サービスとストロークを
組み合わせるプレーを覚えて欲しいんだ。

スペイン人は、日本人と同じく、体格に恵まれた人は多くない。

だけど、世界で活躍するトップランカーがたくさんいる。

その理由は、体格が理由でサービスを武器にできない弱みを認め、
取れないサービスエースを狙ってミスするリスクを、ゼロにしているからさ。

わたしのこれまでの指導経験から、ハッキリとわかったことだけど、
成績の悪い選手は、自分の力を大きく見せようとするあまり、
1stサービスを思いっきりフラットで打ってしまう…。

スピードを誇示しようとするあまり、
ダブルフォルトも増え、結果的にミスが増えてキープできない…。

このような選手をさんざん見てきたからこそ、
わたしたちスペインテニスは、ひとつの結論に到達した。

それは、「サーブでエースを狙わない」こと。

サーブは、次のストロークで勝負をかけるための
戦略的なサービスが何よりも大切なんだ。

この1球目の「サービスとリターン戦略」がないと、
いくらストロークが良くて、ミスが減ったとしてもラリーにはならない。

つまり、主導権が握れないということなんだけど…

 

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7月23日18:00のリリースにつづく・・・

ティーザー



かなりの確率で勝てるテニスの正体

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ズバリ言うと、テニスは「アンフォーストエラー(ミス)」を減らす競技なんだ。

実際、プロの試合でも、エースよりミスのほうが多い。

一般プレイヤーの試合だと、ほとんどがミスでポイントを失うよね。

だから、試合で勝つためには、ミスを減らすことを追求せねばならない。

つまり、必然的に、ディフェンス中心のテニスになるのさ。

シンプルだけど、これが「勝てるテニスの正体」だよ。

大切なことだから、もう一度いうけど「守備8割」「攻撃2割」 がプロの感覚。

プロは、ミスを回避するために高いボールを打ち、回転をかけて打っている。

しかし、ランクが低い選手やジュニア選手であればあるほど
守備のクオリティが低く、「守備4割」「攻撃6割」になってしまっている。

一般プレイヤーになると、この比率はより
守備が低くなり、攻撃が高くなっているのさ。

多くの一般プレイヤーが、フェデラーやジョコビッチが
ここ一番で打つビッグショット(攻撃)を追い求めている。

それが悪いとは言わないよ。

でも、多くの一般プレイヤーが、プロのようなビッグショットを
連続で打とうとして、自滅を繰り返しているのも事実…。

プロの世界でも、若い選手や早いラウンドで負けていく選手は、
「守備8割」という、テニスの本質を理解していないが、これは本当に残念。

思いだしてみてほしい。

「今日はウィナーを○○本とった。」と話している
トッププロのインタビューを聞いたことはあるだろうか?

おそらくないよね。

実際、そういった回答をするプロはいないよ。

プロは必ずミスに対して、かなり神経質になっている。

これが「勝てるテニスの本質」であり「シンプルな答え」。

試合で相手が恐れるプレイヤーとは、アタックを打ち続けるプレイヤーではない。

本当に怖いのは、なんでも返してくるプレイヤーさ。

つまり、壁。

あなたにも経験があるかもしれないが、「打っても、打っても決まらない…」
「どんなボールも通用しない…」という相手が、テニスでは一番怖いんだ。

試合が進むにつれ、相手は士気をゴッソリ奪われてしまうからね。

つまり「どんなボールも返すディフェンス」が「最強のオフェンス」なのさ。

そして、この原理原則こそが、スペインテニスのすべてだよ。

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ハッとさせられました…

「ミスを減らす」という考え方そのものが
プロとわたしたちでは、まるで違うということです。

わたしたちがイメージする「ミスを減らすプレー」は、「当てるだけで返す」
「スライスで返す」「ロブで返す」「しこって、つないで勝つ」というものばかり。

プロが意識する「ミスを減らすプレー」とは、

「普段から打っているボールの質を高めること」であり、
何度打っても確実に入る、安定的なボールを作ることだったのです。

つまり、わたしたちが、もうワンランク上のステージに行き、
試合で勝ち続けるようになるためには、何をどうすればよいのか?

まずは全体の80%を占める
「安心確実なディフェンスボール」を作ること。

次は、残りの20%である、攻撃力を身につけること。

このシンプルな原理原則こそが、プロのようにプレーするための正しい答えだったのです。

「なるほどね!」と感心しているわたしたちをみて、ホゼは、少し心配した顔で話を続けました。

ちょっと待って!

考え方を変えるだけじゃ、まったく意味はないよ!
なぜならば・・・

・・・

つづく

 

ティーザー



素人が犯す、致命的な解釈ミス。

From ㈱リアルスタイル プロデューサーより

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え? どういうこと?

なぜ、リターンをコンパクトに打っていた人が勝てなくなっていくの?

(前回の記事参照:http://spain-tennis.net/?p=220

リターンはコンパクトに前で打つ。
これが基本でしょ?

なぜ、そのセオリーを破り、
ラケットをブンブンを振り回していた人が強くなったの?

そう思われたのであれば、もう少しお話を聞いてください。

このショートストーリーは、けっして他人事のお話ではありません。

テニスを続ける以上、この先、あなたに起こることかもしれません。

今まで勝っていた相手に、急に勝てなくなる。
そんなことが起きるかもしれません。

いや、もしかして身近に起こっているかもしれません。

思い出してみてください。
あなたの周りにもいませんか?

「あの人は、私と同じくらいのレベルなのに…」
「あの人は、私と変わらない練習頻度なのに…」
「あの人は、私と同じようなサービスなのに…」
「同じようなボレー、同じようなストロークなのに…」
「もしろ、私より下手なはずなのに…」

なぜか、あの人に勝てなくなった・・・

このように疑問に思ったことはありませんか?

結論から申し上げますと、この勝敗の差は、持って生まれたテニスセンスではありません。
運動能力やテニス歴、努力の違いでもありません。

あなたと同じようにテニスが大好きで
空いた時間を使い、熱心にYouTubeやテニス雑誌で勉強しています。

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では、なぜ、あの人は、急に試合に勝てるようになったのか?

実力がほぼ同じにみえるのに、試合になると強い人がいるのか?

なぜ、頑張ったら勝てそうな試合で、あなたは負けてしまうことがあるのか?

その違いは、一人が、本能的に「テニスにおけるゲームの特性」に気づいたから。

「プロのように…」という、誰もが追い求めるゴールについて、
致命的な勘違いをしていることに気づいたのです。

「プロのように・・・」の勘違いの謎

 

・ 錦織選手のようなフォアハンドを打ちたい…
・ フェデラーのようなバックハンドを打ちたい…
・ ジョコビッチなカウンターショットを打ちたい…
・ ナダルように、常にパワフルにスイングしたい…
・ マレーのように、どこに打たれてもミスしないテニスを身につけたい…
・ ワウリンカのような、バックのストレートを打ちたい…

テニスを愛する人なら、誰もが、このような憧れをもちます。

「プロのように打ちたい!」
「攻撃的に、おもいきってアタックしたい!」

と、強く思うものです。

たしかに、プロは常に攻撃的ですよね。

彼らは、わたしたちのように大事なポイントでビビらず
おもいきってラケットを振りぬき、ポイントを取ります。

「気持ちの良いショットで、試合が進む…」

これこそが、わたしたちが憧れるプロの試合です。

ですが、もし、このような憧れが、
勝てる試合を勝てない試合にしている、致命的な理由だとしたら?

 

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・・・

つづく

 

ティーザー



急に勝てなくなったあの日。

From ㈱リアルスタイル プロデューサーより

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これは、テニスを続ける以上、
近い将来、あなたが経験するお話です…

あるサークルに、テニスが大好きでたまらない
2人の一般テニスプレイヤーがいました。

社会人になってから、テニスをはじめた彼らですが、テニス歴はほとんど同じ。

プレイスタイル、運動能力、練習頻度など
何もかもが似ている二人でした。

草トーナメントの成績も、似たり寄ったりです。

ですが、この2人には、ある日を境に決定的な違いが生まれてしまいます。

打っているボールの質や、プレイスタイル
ストロークやネットプレイの技術は、相変わらず同じだったのですが

片方が試合で勝てなくなってしまったのです。

これまでは、いい勝負を繰り広げて、お互いにサービスをキープし
僅差でどちらかが勝つのがあたりまえでした。

しかし、試合をすると、シングルスでも0-6の結果に。

なぜ、0-6という惨めな結果になったのか。

何が違いを生んだのでしょうか?

なぜ、2人とも似たようなボールを打つのに、片方が試合で勝てなくなったのか?
いいかえると、なぜ、サービスキープが出来なかったのか?

テニスには絶対に有利なサービスゲームがあり
一般の試合でも相当な実力差がないと、0-6というスコアにはなりません。

ましては男性のサービスです。

なぜサービスキープできなくなったのでしょうか?

その違いとは・・・

実は、リターン力だったのです。

ただ、ポジションを、一人は、サービスラインくらいに立ち
コンパクトにリターンをしていました。

教科書通りの、コンパクトなスイングです。

しかし、もう一人は、ベースラインから2mも下がって
コンパクトさとは無縁の、ブンブンとラケットを振り回してリターンをしていました。

どちらが勝ったのかは明白です。

・・・

コンパクトさとは無縁の、ブンブンとラケットを振りまわしていた人が
相手のサービスを破り続けたのです。

ティーザー