From バレンシア テニスVAL ディレクター
パンチョ・アルバリーニョ
質問:フットワークが悪く悩んでいます。
やはりサイドステップなどを使って
小刻みに動くことを、練習で意識するしかないのでしょうか?
回答者:
【パンチョ・アルバリーニョ】
現テニスバルアカデミーディレクター
兼女子ヘッドコーチ(1998年から現在)
元スペインフェドカップコーチ(1983年から1992年)
ワールドフェドカップ優勝(1991年)
元スペイン女子オリンピックチームヘッドコーチ
(バルセロナオリンピック1992年)
回答:
フットワークが悪いの原因には
単純に「足の運びが非効率」である場合と「予測」が悪い
(動き出しが遅い)という場合があります。
ここを間違えてはいけません。
また「予測」といっても「完全」に予測するのと
「部分的」に予測する意味と二つあります。
完全にボールを読むというのは
「相手のボールの方向」が読めるということです。
部分的に読む時は、「相手が打たない場所」が
分かっている場合です。
完全の読み方では、例えば相手が
自分のフォアハンドに打ってくると知っていて
フォアハンドのサイドに動くことです。
部分的の読み方では、相手が打たない方向を
知っているので、自分もその方向に動かない時です。
予測というと、肉眼の動きに頼りがちですが多くの場合は、肉眼では見えないので
ラリーをしながら相手の戦術パターンを分析しながら試合を進めていくことが必要です。
これらの「予測能力を磨く」ことは
ラリーをしながら相手の配球を分析することになります。
フットワークが悪い人は、予測が悪い
可能性もあるので、一度じっくりと相手の配球を
完全に覚えてしまうつもりでラリーをしてもいいかと思います。
そうすると、相手よりも先に動く、という「先読み」の動きにつながると思います。