From ホゼ・アルツールより
(※一部読みやすいように前後の説明を入れて
日本語的に翻訳をしています。)
スパニッシュテニス第2弾
Disc6収録
ディフェンスについて
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質問:
同じパターンの繰り返しだと
相手に読まれているか心配です。
攻め方がワンパターンになってしまうので
どうしたらプロのように
バリエーションが増えるのでしょうか?
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回答:
プロは引き出しをいくつも持っていますが
実際に使用するのはほんのわずかで
ジョコビッチもフェデラーも基本的には常にワンパターンです。
ナダルのセカンドサービスも
錦織のバックのストレートも
他の選手たちはいつ、どのタイミングで
打ってくるかをほとんどの選手は知っています。
サーブは別ですが、その他の所とは
予測は、できているケースが多いのです。
知っているけど、相手はそのパターンの
専門家なので、解決する手段がないだけです。
ウィンブルドンでフェデラーがバックのスライスを打ってくることを
ナダルは知っていますがナダルはバック側に集めます。
予測をされて、先回りされることを
恐れるより、自分の「するべきこと」
を明確にすることが勝負において大切なことを
トッププレイヤーは知っています。
これがディフェンスの基本的な考え方です。
よくないプレイヤーは常に相手がすること
ばかりを考えて不安になっています。
しかし、良いプレイヤーは自分がするべきことを明確に知っています。
ただ相手がどうであっても
「じぶんがするべきこと」
それだけに集中します。
それが試合では一番大切であり一番強いのです。
それができるプレイヤーは
常にやるべきことがクリアで頭の中はスッキリしているのです。
だからミスが少なく
その得意とするパターンでやられたとしても切り替えができるのです。
相手に予想されるとか、ワンパターンであるとか。
ロブを上げてはいけない、
アタックしないと逆に打たれるとか。
そうやって、難しく考える時点で相手のペースに
はまっているのです。
もう一度言いますが、ディフェンスとは
相手がどうするのかではなく
自分が何をするかを明確にすることです。
ロブをあげるとか、スライスショットを打つとか
確率の高いショットを選ぶとか、そういうことではありません。
考え方をクリアにすることで
ミスを減らして、いつでも攻める状況を作るための
特別なアタック以外のボールを
私はディフェンスというのです。
今回はそのプロが行っているいくつものノウハウを紹介しました。
スパニッシュテニス
ディフェンス編 ディスク6より