From ホゼ・アルツールより
(※一部読みやすいように前後の説明を入れて
日本語的に翻訳をしています。)
スパニッシュテニス第2弾
Disc7収録
アタックについて
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質問:
オープンコートへの狙い方で
逆を突くショットが苦手なのですが
何かコツはありますか?
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回答:
特に練習する必要はないでしょう。
なぜならばプロは基本的に
逆には打たないからです。
例えば6:4で空いているスペースが
あれば、必ず6の広いほうを狙います。
ほとんど狭いスペースを狙いません。
プロで逆をつく選手は少ないのです。
彼らは必ずオープンコートに打っています。
多い選手は3~4ゲームで2~3回逆をつきますが
未熟なプレイヤーはもっと多く狙い
自滅するか、相手に簡単に拾われてチャンスを逃がします。
彼らはプロがたまに打つ逆を突くショットが
素晴らしくて、とても綺麗なので
そのイメージばかり追い求めます。
しかし実際は、ほとんどのプロ選手は
逆をつかないです。
錦織選手とフェレール選手の試合は代表的です。
何回もやっていますが、錦織選手は
必ずフェレールをオープンコートに動かして
振り回しながらディフェンスをさせています。
彼(錦織選手)はトリッキーに見えますが
オープンコートを探して打つのがとても上手です。
彼のようになりたければ、逆を突かずに
シンプルにオープンコートに狙う勇気を持つことです。
また、逆を狙わないと、と思う思考の多くが
「アタックがとられてしまうかも」
というネガティブな思考の場合が多くあります。
このような状況の時は、アタックを打つ
時ではないことを知ることも大切です。
アタックは、もっとシンプルに
ウィナーを狙ってとるのではなく、自然にオープンコートに打った
結果、ウィナーがとれてしまうものなのです。
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質問:
ダブルスでも同じでしょうか?
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回答:
ダブルスもシングルスも考え方は同じ。
狭い場所やアングルなどの難しいショットを
狙う思考自体が、ネガティブなケースが多い。
ある一定レベルを超えた未熟な選手の多くは
技術的なミスではなく判断ミスによるエラーが多いのです。
彼らは、自分が相手よりも優位で
アタックできると信じているが、その判断の
ほとんどが間違っています。
テクニックが改善されても、思考が改善されないから
いつまでたってもミスは減りません。
むしろ上達すればするほど強打できるので
ミスの悩みは増えてくる。
賢い選手は「いつでも打てる状況」
で常に相手より優位にプレイをしている。
彼らはいつでも打てる。
それがメンタル的な余裕につながり
相手にプレッシャーをかけるんだ。
ここぞ、の場面ではアタックを厳選して
ピンポイントで猛攻撃してくる。
ジョコビッチやフェデラーが重要な場面で
一気にギアを上げてくるのと同じだね。
もう一度大事なことだから言うね。
私がアタックで教えるのは
本当にアタックできる状況がいかに狭いか。ということ。
これを知ったうえで「いつでも打てるポジションや配球」
相手のテニスを封じ込めるプレースメントを教える。
レベルが上がれば上がるほど
アタックのミスは増えてきて悩みは深くなる。
それは技術が改善されても
頭の中の思考パターンが変わらないから
反比例してミスが増えてくるのさ。
・・・
今回はそのプロが行っている
いくつものノウハウを紹介しました。
スパニッシュテニス
アタック編 ディスク7より